花粉症治療
花粉症とは、鼻などから体内に入った花粉に対する人間の身体が起こすアレルギー反応で、鼻水や鼻づまり、くしゃみや目のかゆみといった症状がでます。
体内に侵入した花粉を異物として身体が認識し、抗体を作ることで再度花粉が侵入した際に撃退しようとする免疫反応で、これが日常生活に支障が出るほど強く反応してしまう場合があります。
当院では、薬の服用による治療はもちろん、舌下免疫療法の対応も行っていますので、つらい症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
舌下免疫療法について
当院の舌下免疫療法は、シダトレン(スギ花粉症)とミティキュア(ダニアレルギー)を取り扱っています。
アレルギーの原因であるスギ花粉症やダニのエキスを少量長期に投与することにより、体をスギ花粉やダニに対して徐々に慣らし、アレルギー反応を軽減する治療です。
この治療は、数十年前から皮下注射によって行われてきた治療ですが、シダトレンとやミティキュアなどの新しい舌下薬が発売され疼痛や通院回数が減らせる新しい治療法が開発されました。
特徴
- ・
-
昔ながらの注射による免疫療法と同程度の効果があり、長期にわたりアレルギー症状を軽減できる可能性があります。
有効率は、約70%と言われています。そのうち約30%はスギ花粉飛散期でも内服薬なしで過ごせるまで著効すると言われています。
※全ての方に有効なわけではありません。 - ・
-
治療期間中は、毎日舌下使用する必要があります。
治療期間は、約3年間と長期です。(1年たっても治療効果が認められない場合には残念ながら治療を終了することがあります。)
副作用
- ・
-
皮下注射による免疫療法と比較して重篤な副作用(アナフィラキシーショック)は少ないとされていますが全く発症しないわけではありません。(約0,02%程度)
投与開始の最初の1ヶ月間、スギ花粉飛散期、投与後30分間は特に注意が必要なため、治療は12月頃までに開始する必要があります。(1月から5月頃までは治療開始はできません。) - ・
- 軽度の副作用は、口内の痒み・腫れ、喉・耳の痒みなどがありますが、内服後数時間以内に改善します。(特に酷い口腔内の潰瘍ができる場合は、治療を中止することがあります。)
- ※
-
アナフィラキシーの症状
全身の発赤・膨隆、呼吸症状(呼吸困難、喘鳴、声枯れなど)、意識混濁など
治療ができない方
- ・
- 気管支喘息
- ・
- 65歳以上
- ・
- 重症の心臓病
- ・
- ステロイド内服中
- ・
- 12歳以下
- ・
- 妊婦または授乳中
- ・
- 肺疾患
- ・
-
下記内服薬服用中
(β遮断薬、三環系抗うつ薬、MAOI)
- ※
-
イネ、ブタクサ、ヨモギなどに対してアレルギーを持っているかたは治療効果がでないことがあります。
(スギ花粉と一部ヒノキ花粉に対してのみ有効です。)
レーザー手術(下鼻甲介粘膜焼灼術)について
当院では、アレルギー性鼻炎(スギ・ヒノキ・イネ・ハウスダスト・ダニ 等)の患者様に対してレーザー手術を行っています。
詳細は、外来日帰り手術をご覧ください。
詳細は、外来日帰り手術をご覧ください。